WEBデザインのトレンドについて考えてみた

ファッションにも毎年季節ごとの色などのトレンドがあるように、WEBデザインもトレンドがありますよね。
インターネットで見ることのWEBはここ15年で急速に変化をしているため、WEBデザインの流行も短い期間で大きく変わっていて、5年前に作ったホームページが今も新鮮に見れるか、というとそうでもないのが現状です。
2、3年前のサイトならまぁ普通に見えるものの、5年前はもうデザイナーや業界の人から見たら古い、と思われてします可能性が高いですよね。

ただ、毎年トレンドを追ってWEBページを変えていくのはすごく大変な作業だし、WEBデザインを外注していれば予算がいくら合っても足りません。そんな急速に変化しているWEBデザインのトレンドは追うのが正解か、追わない方が良いのかを考えてみました。

WEBデザインのカンタンな歴史

WEBデザインの歴史の変化はHTMLやCSSの言語の進化と比例をしています。
10年以上前のWEBサイト(昔はホームページとよく呼ばれていました)は、CSSという言語でスタイリングをすることができなかったため、tableタグと呼ばれる表を作るようなタグでレイアウトが組まれていて、文字の大きさや色はすべてHTMLタグによって装飾をされていました。

そこからHTMLとCSSという言語が進化をして、HTMLには基本的なタグ(マークアップ)を組むだけの言語と位置づけをされていき、レイアウトや色やサイズなどの装飾は全てCSSで行うようになっていきました。

今ではどちらもさらに進化をし、CSSではPCやスマホなどの画面の大きさによってスタイリングの切替をして、表示を変える、「レスポンシブデザイン」というものが主流になっています。

また、インターネット上のページを見るブラウザやインターネットのインフラの進化も関係をしており、昔は表示も遅いうえディスプレイのサイズも小さかったので、細かいデザインが出来なかったものの、日本で光回線が普及し始めてから画像をたくさん使うようなサイトが増えてきました。

文字などの装飾もよく画像の文字として表現されていたのですが、今ではブラウザ上でキレイに表示ができるようになってから、出来るだけ文字はHTMLに書き、画像で文字を表現しないデザインになっています。

スマホやPC、タブレットなどのデバイスの多様化

「レスポンシブデザイン」というものをご紹介しましたが、2008年から日本でもiPhoneが発売され、インターネットを見るものがパソコンだけでなく、スマートフォンやiPadなどのタブレットでも閲覧される時代になってきました。

昔はパソコンで見ることだけを考えてWEBデザインを作ればよかったのですが、今はスマートフォン、タブレット、パソコンの3つを考えてデザインすることが増えてきています。

また、どのデバイスも機器によってディスプレイの大きさが違うため、それを加味した上でのWEBデザインが求められるようにもなりました。

WEBデザインの大きな節目「フラットデザイン」

2013年にAppleのiPhoneのバージョンがiOS7になり、デザインが「フラットデザイン」というものになって大きな話題を呼びました。

このフラットデザインが登場する前は、「スキュアモーフィックデザイン」という、できるだけ実際のものをリアルに表現するデザインが流行していたので、デザインにグラデーションやシャドウがたくさん使用されていたり、ボタンの光沢のあるものが多かったのですが、フラットデザインによってそれが全て単色になり、シンプルなものへと変わっていきました。

ムダなものを排除して、できるだけシンプルに伝わりやすい情報設計をされたフラットデザインだからこそ、UIと呼ばれるユーザーインターフェースも重要視されて、WEBデザインもUIを重要視するケースが増えましたよね。

昔は単にかっこいいWEBサイトを作れば良かったのかもしれまませんが、今はWEBサイトを見る人がストレスにならず、ほしい情報が探しやすいように設計された洗練したデザインを作ることが大切になっています。

今後の変化を予測してトレンドに対応していくべきか

このようにWEBのデザインは年々変化をしています。
もっと細かいことを言えば、2カラム、3カラムと呼ばれるカラムレイアウトが流行していたものの、今では1カラムにして、1つの領域の中にメッセージを1つ入れるようなレイアウトも流行したいたり、FLASHではなく、JavascriptやCSSを使ったアニメーションや、動画を使うなどの手法も一般的になっていますよね。

ただ、トレンドはあくまでトレンドなので、今は流行していても2、3年後には廃れる、という可能性もあるので、追い続けるのは少しリスクであると思います。

ただ、ユーザーインターフェースなど、ユーザーのことをきちんと考えられたデザインは、今後も重要視されていくので、WEBデザインのトレンドを追って制作していくというよりかは、ユーザーのことを第1に考えてデザインをする、ということが大切だと思います。

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